東日本大震災後に途絶えていた駅伝大会が復活した。震災からまもなく13年。そこには、大熊の名が駅伝から途絶えぬように尽力した、1人のランナーの思いがあった。
福島県大熊町で12月17日にあった「大熊駅伝」。駆け抜ける82チーム計約320人の姿に、主催者の一人、渡辺隆弘さん(42)は「これだけ多くの人が大熊町に集まり走ってくれたのは夢のよう」と目を潤ませた。
町内では1989年ごろから毎年大会が開かれていた。町内外の小学生から大人まで、多いときは200チーム以上が参加する、町の冬の風物詩だった。
渡辺さんは隣町の富岡町生ま…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル